こんにちは!アクリルの仙人編集部です!
より気軽にグッズ制作ができるように、アクリルの仙人ブログではグッズ制作にまつわる単語を解説しています。
今回は、アクリルグッズ制作時によくある事例を説明・ご紹介いたします。
グッズ制作でデータを入稿した際、「アンカーポイントの量が多い」と指摘され再入稿が必要になることがあります。
この指摘だけだと、どういった意味なのか・どうやって修正すれば良いのかが難しいですよね。
今回はアンカーポイントは何か?ということから、上記指示の意味、再入稿に向けて修正するべきことなどを説明します。
制作を検討している方、入稿作業に手間取っている方など、ぜひお読みください!
アンカーポイントって何?
アンカーポイントは、Adobe Illustratorなどのソフトで使用されます。線(パス)を操作したり、形状を定義したりするための点(ポイント)です。
これらの点を動かすことで、線の形を変えて曲線を形成したり、画像の編集や作成をしたりできます。
Illustratorで制作するほとんどのデータは、アンカーポイントとパスで構成されています。
「アンカーポイントの量が多い」は?何が問題なの?
それでは、「アンカーポイントの量が多い」とはどういう意味なのでしょうか?また量が多いことでどういった問題が起こるのでしょうか。
簡単に言うと、デザイン内の線(パス)が過剰に複雑であり、アンカーポイント(または制御点)が多すぎることを指します。
例えば、複雑なロゴを作成しているときに、なめらかな曲線を形成するために不必要に多くのアンカーポイントを使ってしまうことなどがあります。
では、アンカーポイントの量が多いと、デザインや制作にどんな影響が出るのでしょうか。
曲線がなめらかに見えにくい
デザインやパスに使用されるアンカーポイントの数が多すぎると、パスが過度に複雑になってしまいます。そのため、アンカーポイントが多すぎると、曲線が滑らかに見えにくくなることがあります。
編集・制作の難易度が上がる
多くのアンカーポイントがあると、デザインの編集や微調整が難しくなり、パスを整理するのが困難になります。
不必要なアンカーポイントが多いと、意図した形状にするために余計な手間がかかってしまいます。特にスムーズな曲線が描けずにガタガタしたり、直線が不自然に曲がるなど、大きく影響が出てしまいます。
ファイルサイズが増加してしまう
アンカーポイントが多いと、グラフィックソフトウェア(例えばIllustrator)の処理能力に影響を与えることがあります。ファイルが重くなり、編集や描画などの処理速度が遅くなる可能性があります。
印刷でのトラブル
印刷時にパスの複雑さが問題となり、予期しない結果が生じることがあります。
せっかく作ったデザインが、思うようにグッズに反映されないと残念ですよね。
このように、より高品質なグッズを効率的に作るために、アンカーポイントの量は多過ぎないことが大切です。
「アンカーポイントの量が多い」と言われたらどう修正する?
それでは、実際に「アンカーポイントの量が多い」と言われた場合、どういった手順で修正をすれば良いのかご紹介します。
今回はAdobe Illustrator(イラストレーター・イラレ)と、Adobe Photoshop(フォトショップ・フォトショ)でのやり方を説明します。
1:パスを単純化する
Illustrator
- 手順:
- パスを選択: 「選択ツール」または「ダイレクト選択ツール」を使って、単純化したいパスを選択します。
- 単純化ツールの使用: メニューから「オブジェクト」→「パス」→「単純化」を選択します。
- 設定の調整: 「単純化」ダイアログボックスで、スライダーを使って「角度しきい値」や「曲線の精度」を調整します。プレビューを確認しながら調整することで、アンカーポイントの数を減らしつつ形状を保持します。
- 適用: 「OK」をクリックして変更を適用します。
Photoshop
- 手順:
- パスを選択: 「パス選択ツール」や「ダイレクト選択ツール」を使用して、パスを選択します。
- パスの単純化: 「ウィンドウ」→「プロパティ」から「パス」セクションにアクセスし、「パスの単純化」オプションを使用します。
- 設定の調整: ダイアログボックスで、アンカーポイントの数を減らすためのスライダーを調整します。
2:不要なアンカーポイントを削除する
- 手順:
- 選択: 「ダイレクト選択ツール」を使って不要なアンカーポイントを選択します。
- 削除: 選択したアンカーポイントを右クリックし、「アンカーポイントを削除」を選択します。Illustratorでは「Delete Anchor Point Tool」を使用することもできます。
3:ハンドルを調整する
- 手順:
- 選択: 「ダイレクト選択ツール」を使用してアンカーポイントを選択します。
- 調整: ハンドルをドラッグして曲線の形状を調整します。これにより、曲線がよりスムーズになります。
アクリルの仙人とは?
アクリルの仙人でも、アクリルグッズの制作が可能です。本サービスでは、1個からなど少量のグッズ制作も可能です!なお、単価は以下個数帯で変化します。
・1〜30個
・31〜100個
・101〜300個
・301個〜1000個
1001個以上の大量注文も可能です!大量注文の場合は、専用フォームよりご連絡ください。お見積り等をお出しいたします。
また、注文方法がわからない・注文を悩んでいるが質問をしたい、という場合も、お気軽に
専用フォームよりご連絡ください。
詳細はぜひ、アクリルの仙人公式サイトをご確認ください!
最後に
「アンカーポイントの量が多い」とは、デザイン内のパスが過度に複雑であり、アンカーポイントが多すぎることを意味します。アンカーポイントの量が多すぎると、デザインの品質低下、ファイルの処理速度低下、編集が難しくなる、などの可能性があります。
対処方法としては、パスの単純化、不要なアンカーポイントの削除、ハンドルの調整を行い、デザインの効率を改善することが推奨されます。
より高品質なグッズを効率的に制作するためにも、アンカーポイントの量には気をつけながらデザインを作っていきましょう。
それでは今回の記事はここまでとなります。
次回の記事もお楽しみに!!!