クリッピングマスクを使いこなそう!画像切り抜き達人のススメ

2024.08.27
クリッピングマスクを使いこなそう!画像切り抜き達人のススメ

こんにちは!アクリルの仙人編集部です!


今回は、クリッピングマスクとそのやり方について、ご紹介いたします。

グッズ制作をしたりデータ作成をしたりする中で、しばしば、画像の不要な部分・はみでた部分が発生することが多いのではないでしょうか。

そんな時は、画像を切り抜く・トリミングしますよね。

今回は、「クリッピングマスク」を活用して、より便利に・スムーズにデータ制作をする方法を説明します。


「クリッピングマスク」は使いどころが非常に多い機能なので、ぜひやり方も含めて読んでみてくださいね。


クリッピングマスクとは?活用するメリットは?

まず、クリッピングマスクとはなんなのか?使うことでどんなメリットがあるのか?を説明します。

クリッピングマスクとは、切り抜き機能のようなもの

クリッピングマスクは、簡単に言うと切り抜き機能のようなものです。ただ実際には切り抜いておらず、不要な部分を隠して必要な部分のみを表示しています。画像やテキストなどの表示したい部分を、特定のオブジェクトの内側にだけ表示させます。

これに対して画像切り抜きは、不要な部分を取り除くことで、背景やその他の部分を完全に消去する方法です。ただ、マスクを使用することで非破壊的に操作することも可能です。

クリッピングマスクのイメージ例

例えば、簡単に以下のようなイメージになります。(具体的な作業方法は後述します)

例1:写真を星の形に表示させたい

1.星の形を作る:まず、星形のオブジェクトを作成します。これが「マスク」になる部分です。

2.写真を用意する: その上に、切り抜いて表示したい写真を置きます。

3.クリッピングマスクを適用:写真を右クリックして「クリッピングマスクを作成」を選ぶと、写真が丸の形の中に収まります。

結果として、写真は星の形に切り抜かれたように見えますが、実際には元の写真はそのままで、マスクによって一部が表示されているだけです。


例2:「HELLO」の文字の形に合わせて、画像を当てはめたい

1.テキストを入力する:「HELLO」という文字を入力します。これが「マスク」になる部分です。

2.背景に画像を置く:文字の下に、表示したい画像を配置します。

3.クリッピングマスクを適用:画像レイヤーを選択し、「クリッピングマスクを作成」を選ぶと、文字の部分だけに画像が表示されます。

結果として、写真は「HELLO」の形に切り抜かれたように見えますが、実際には元の写真はそのままで、マスクによって一部が表示されているだけです。

クリッピングマスクの仕組み

このように、クリッピングマスクは2つ以上のレイヤーで構成されています。

マスクレイヤー(下のレイヤー): このレイヤーが、クリップする形状や領域を定義します。例えば、丸や星・文字などの形状です。

コンテンツレイヤー(上のレイヤー): このレイヤーのコンテンツ(画像、テキストなど)は、マスクレイヤーの形状に基づいて表示されます。マスクレイヤーの範囲内にある部分のみが表示され、それ以外は見えなくなります。


このように、クリッピングマスクは実際には画像を切り抜かずとも、任意の形に画像・写真などを表示させることができます。


クリッピングマスクのメリットは?

では、クリッピングマスクを活用するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

・画像の編集・作業がしやすい

元の画像やテキストはそのまま残ったまま、任意の形に編集できます。そのため、マスクを解除すれば、いつでも元に戻すことができます。そのため、デザインの編集・やり直しがしやすいです。

・簡単に形を合わせられる

複雑なオブジェクトや、文字に合わせた形でも、簡単に画像やテキストをフィットさせられるため、思い通りのデザインがすぐに作れます。

・柔軟に調整ができる

表示したいコンテンツとマスクを個別に移動したり、サイズを変えたりできるので、細かな調整が簡単です。

・効率的なデザイン作業

一度設定したクリッピングマスクは、後からマスクや画像を変えるだけで、新しいデザインに適用できます。そのため、スムーズに作業ができます。

このように、クリッピングマスクを活用することで、よりスムーズに・簡単に作業を行うことができる、とても便利なツールです!

クリッピングマスクを活用する場面は?

それでは実際、クリッピングマスクはどのような場面で使われることが多いのでしょうか。よくある事例をご紹介します。

・広告デザイン: ロゴや商品の形に画像を入れたいとき。

・テキストエフェクト:文字の中に写真やグラデーションを入れたいとき。

・パターン作成:特定の形状の中に繰り返し模様やパターンを表示したいとき。

・写真編集:写真から特定の人物や物を切り抜き、異なる背景に配置して新しいシーンを作成する。


以上を簡単にまとめると、クリッピングマスクは「画像を切り抜いたように見せる」方法です。活用方法は多岐にわたります。

クリッピングマスクのやり方は?

このように、クリッピングマスクには様々なメリットがあり、活用できる場面も多種多様だとわかりました。それでは実際に、どのように作業すれば良いのか?の方法をご説明します。

今回は、PhotoshopとIllustratorでの具体的な作業方法をご紹介します。

Photoshopの場合

【写真を円形に切り抜く】

1: 新しいドキュメントを作成

Photoshopを開き、新しいドキュメントを作成します。適当なサイズ(例えば1000px x 1000px)のキャンバスを選びます。

2: 写真をキャンバスに配置

「ファイル」→「埋め込みを配置」または「配置とリンク」を選び、切り抜きたい写真をドキュメントに配置します。画像がキャンバスに収まるようにサイズを調整します。

3: 丸い形を作成

左側のツールバーから「楕円形ツール」(ショートカットキー: U)を選択します。Shiftキーを押しながらドラッグして、キャンバス上に完璧な円を描きます。この円は、後で写真を切り抜くための「マスク」となります。円が描かれたら、そのレイヤーが写真レイヤーの下に配置されていることを確認します。

4: クリッピングマスクを作成

レイヤーパネルで、写真のレイヤーを選択します。写真のレイヤー上で右クリックし、「クリッピングマスクを作成」を選択します。

これで、写真が円形の中だけに表示されます。

【文字の形に写真を当てはめる】

1: 新しいドキュメントを作成

Photoshopで新しいドキュメントを作成します。上と同じように、適当なサイズを選びます。

2: 文字を入力

左側のツールバーから「テキストツール」(ショートカットキー: T)を選択します。ドキュメント上でクリックし、文字を入力します。例えば「HELLO」と入力します。フォントのサイズやスタイルもここで調整します。

3: 画像を配置

テキストの上に、当てはめたい画像を配置します。「ファイル」→「埋め込みを配置」または「配置とリンク」で画像を選びます。画像が文字の範囲をカバーするように、サイズや位置を調整します。

4: クリッピングマスクを作成

レイヤーパネルで、画像のレイヤーを選択します。画像のレイヤー上で右クリックし、「クリッピングマスクを作成」を選択します。

これで、画像が文字の形に沿って表示されます。

【確認と編集】

マスクの解除:レイヤーパネルで画像レイヤーを右クリックして「クリッピングマスクを解除」を選択します。これで元の状態に戻ります。

マスクの調整:マスク後も、円や文字の位置やサイズを調整できます。マスクされた写真や画像も自由に移動やサイズ変更が可能です。

Illustratorの場合

【写真を円形に切り抜く】

1: 新しいドキュメントを作成

Illustratorを開き、「ファイル」→「新規」から新しいドキュメントを作成します。適当なサイズを設定します(例えば、1000px x 1000px)。

2: 写真を配置

「ファイル」→「配置」を選び、切り抜きたい写真をドキュメントに配置します。写真がドキュメント全体に収まるように、位置とサイズを調整します。

3: 円形のオブジェクトを作成

左側のツールバーから「楕円形ツール」(ショートカットキー: L)を選択します。Shiftキーを押しながらドラッグして、完璧な円を描きます。この円がマスクの役割を果たします。円が描かれたら、レイヤー順を確認して、円形のオブジェクトが写真の上に配置されていることを確認します。

4: クリッピングマスクを作成

両方のオブジェクト(円と写真)を選択します。Shiftキーを押しながらクリックするか、ドラッグで選択します。右クリックして「クリッピングマスクを作成」を選ぶか、上部メニューの「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」を選択します。

これで、写真が円形に切り抜かれた状態になります。

​​【文字の形に写真を当てはめる】

1: 新しいドキュメントを作成

Illustratorで新しいドキュメントを作成します。上と同じく、適当なサイズを設定します。

2: テキストを入力

左側のツールバーから「文字ツール」(ショートカットキー: T)を選択し、キャンバス上でクリックして文字を入力します。例えば、「HELLO」と入力します。フォントのサイズやスタイルも、こちらで調整します。

3: 画像を配置

「ファイル」→「配置」を選んで、当てはめたい画像をドキュメントに配置します。画像が文字の範囲をカバーするように、サイズと位置を調整します。

4: クリッピングマスクを作成

文字と画像の両方を選択します。Shiftキーを押しながらクリックして選択します。右クリックして「クリッピングマスクを作成」を選ぶか、上部メニューの「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」を選択します。

これで、画像が文字の形に沿って表示され、文字の外側には何も表示されなくなります。

【確認と編集】

クリッピングマスクの解除: クリッピングマスクを選択した状態で右クリックし、「クリッピングマスクを解除」を選択します。もしくは、上部メニューの「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「解除」を選択します。


マスクや画像の調整: マスクの後も、円や文字の位置やサイズ、または画像そのものを自由に移動したり、調整したりすることができます。


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最後に

今回は、クリッピングマスクのメリットややり方について紹介しました。

クリッピングマスクを使えば、好きな形状や文字の中に画像を当てはめたり、特定の部分だけを表示させたりと、柔軟に、魅力的な作品を作ることが可能です。ぜひたくさん活用してみてください!


それでは今回の記事はここまでとなります。

次回の記事もお楽しみに!!!

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