アクリルスタンドのリユース&リサイクル|大ブームの「推し活」で避けて通れない問題

2024.06.27
アクリルスタンドのリユース&リサイクル|大ブームの「推し活」で避けて通れない問題

近年、アニメやアイドル、スポーツ選手などの"推し"への熱狂的な活動である"推し活"が大ブームとなり、関連グッズの需要が高まっています。中でもアクリルスタンド(通称アクスタ)は人気の高いアイテムですが、その一方で廃棄される量の増加が深刻な問題となっています。

 

アクリルスタンドの需要と廃棄の実態

アクリルスタンドは軽量でコンパクトなため、推し活を行う人々に重宝されています。しかし、推しが変わったり、収納スペースが足りなくなったりすると、大量のアクリルスタンドが不要になってしまいます。

アクリル素材は可燃ごみとして処理されることが多いのですが、焼却すると温室効果ガスの主成分である二酸化炭素が発生します。 つまり、アクリルスタンドの廃棄は環境負荷の増大につながるのです。

 

リユース・リサイクルの現状と課題

アクリルスタンドのリユースやリサイクルを推進する動きもありますが、現状では十分な対策がなされていないのが実情です。

アクリル素材のリサイクルのルートが確立していないため、大量のアクリルスタンドが単に廃棄されている状況にあります。

 また、全国の各自治体や民間のリサイクル事業者の多くがアクリルスタンドなどアクリルグッズの回収を行っていないのが現状です。個人の方がリサイクルルートを見つけるのは困難です。



リユース・リサイクルの推進に向けて

アクリルスタンドの適正な処理を進めるためには、以下の対策が必要不可欠です。

 

1.リサイクル体制の整備

アクリルグッズの需要が高まっている現状を踏まえ、メーカーや自治体が連携してリサイクル体制を構築することが重要です。

回収ボックスの設置、回収ルートの確保や、再生された素材の利用促進など、総合的な取り組みが求められます。

 

2.啓発活動の強化

リユースやリサイクルの意義を広く周知し、一人ひとりの意識改革を促す必要があります。

 

「アクリルの仙人」の運営会社である(株)ひかりてらすが事務局を務めております「アクリルグッズ等再生利用促進協議会」では、神田明神にてリサイクル啓蒙イベントを開催するなど活動しています。


【イベント報告】アクリル感謝祭2024 in神田明神を開催しました – アクリルグッズ等再生利用促進協議会 (hikariterrace.co.jp)

 

3.リユースの推奨

アクリルスタンドをフリマアプリで売買したり、友人にプレゼントするなど、リユースを心がける習慣づけが大切です。 

企業による中古品の買取サービスの充実も、リユースを後押しするでしょう。



推し活の楽しみを損なうことなく、アクリルスタンドを適切に処理することが求められています。リユースとリサイクルへの理解を深め、一人ひとりができることから実践していきましょう。



▶アクリルグッズ等再生利用促進協議会ホームページ

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